【新型コロナウイルス】除菌のための次亜塩素酸の正しい使い方
新型コロナウイルス撃退のためにアルコール消毒が有効であることが各研究機関や厚生労働省から発表されています。
しかし、このウイルスは飛沫による感染が多くの割合を占めているのではないかといわれているため、空気中に漂うマイクロ飛沫を吸い込むことでの感染を予防する必要があります。
こまめなアルコール消毒はもちろん大事ですが、アルコール消毒の場合、手や顔、モノを吹いたり、霧吹きタイプのものを吹きかけることしか対処はできません。
空気中に漂う新型コロナウイルスを含むマイクロ飛沫にうまく対処するには不十分かつ不便な方法となります。
自分たちが生活する空間に常にアルコールを霧吹きなどで散布し続けることはできませんしね。
それで効果があるかも疑問が残るように思います。
そこで、今回は次亜塩素酸を使った除菌の新型コロナウイルスへの有効性と正しい使い方について解説していきたいと思います。
次亜塩素酸水で新型コロナウイルスを撃退できるのか!?
次亜塩素酸水とは、食塩水や塩酸を電気分解して作られる「次亜塩素酸」を主成分とする水溶液です。
これは厚生労働省により定められており、液体中に含まれる有効塩素濃度の割合・pH値により、次亜塩素酸水は詳しくは3種類(強酸性次亜塩素酸水・弱酸性次亜塩素酸水・微酸性次亜塩素酸水)に分けられています。
3種類に分かれている次亜塩素酸ですが、その中でも「微酸性の次亜塩素酸水」が最も安全で殺菌効果も高いと厚生労働省により検証されています。
殺菌効果が高いことはわかりましたが、本当に新型コロナウイルスにも効果があるといえるのでしょうか。
次亜塩素酸の性質
次亜塩素酸水は、病原細菌やウイルスに対して高い殺菌活性や不活化活性を示します。
それらの活性は、消毒用アルコール(70%)より高く、0.1%次亜塩素酸ナトリウムと同等性があります。
一般的に、消毒薬に対し、エンベロープ(※エンベロープ:ウイルスが増殖して細胞から飛び出してくるときに細胞の成分をまとって出てきたもの。脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜のこと。)をもつものは抵抗性が低く、エンベロープをもたないものは抵抗性が高いと言われています。新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと同じくエンベロープをもつ粒子構造をもっており、次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対しても有効性を示すと推察されています。
また、厚生労働省でも微酸性次亜塩素酸水(PH5.2)を使った場合の黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、黒コウジカビ、MRSA、大腸菌、ノロウイルス、レンサ球菌、インフルエンザウイルスにおける殺菌効果を検証・確認しており、新型コロナウイルスにおいても消毒剤の一環として使用を推奨しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.html
(厚生労働省公式ホームページ)
次亜塩素酸水がおよぼす身体への影響は?
これまでの内容から心配になるのは
「新型コロナウイルスにも効果があるくらい強力なら、身体に悪影響があるのでは!?」
そう思うのが当たり前の心理だと思います。
ですので、ここから次亜塩素酸水が身体に与える影響について簡単に説明しようと思います。
次亜塩素酸の性質として、有機物に触れると水とわずかな塩とクロラミンという窒素化合物に分解されるため、安全であるとされています。この分解・酸化の過程でウイルスや菌を死滅させているのです。
この仕組みから次亜塩素酸は細菌やウイルスに対しては高い殺菌力を持つ一方で、濃度や使用方法を誤らなければ人体への安全性がある優良なものであることがわかります。
※濃度や使用方法においては販売元の指示に従い注意して取り扱う必要がありますので、ご注意ください。
次亜塩素酸水は正しく使わないと意味がない
次亜塩素酸水の保存場所
次亜塩素酸水は紫外線に弱い性質を持っています。そのため、遮光性の高い容器にて保存することをおすすめします。また、高温にさらした場合は反応速度が速まり、使用効果が発揮できない場合があります。
購入元の取り扱いの注意事項にもおそらく記載があると思いますが、可能な限り暗所で低温の場所で保存が必要になってきます。せっかく購入しても、その効果が薄まったものを使用しても意味がありませんよね。
特に、自身で希釈するような使用方法をとられる方等は、紫外線や熱以外にも保管容器にも注意が必要です。次亜塩素酸水は分解や気化により塩素が抜けてしまうので、気体を遮断できる容器を選ぶことも大切となってきます。
まとめると
・熱に弱いため暗所に保管
・紫外線を避けた遮光性容器・場所に保管
・気体を遮断できる容器での保管
以上、3点が次亜塩素酸水保存に必要な項目となります。
ここが大事!次亜塩素酸を使った空間除菌の方法
次亜塩素酸水の散布方法(空間除菌)
常に除菌を意識するならば、次亜塩素酸は加湿器で使用することをおすすめします。
手軽に除菌・消臭する方法は加湿器や加湿器付きの空気清浄機での使用となるでしょう。
ただここで1つ注意点があるとしたら、次亜塩素酸水は酸性(弱酸性)のため、可能であれば専用の加湿器を使用した方がよいということが挙げられます。
私は各部屋(3か所)に加湿器を設置を、次亜塩素酸水を入れて加湿していますが、最初は3台とも普通の加湿器を使用していました。何気なく調べてみると、専用のものでないと腐食などをおこすことがあるそうなので、注意が必要です。さすがに3台すべて専用のものに買い替えるわけにはいかなかったため、一番広く長時間過ごすリビングの加湿器のみを専用のものに変えました。
最初、次亜塩素酸水をどうやって入手しようか考えたときに
「薬局等で原料ないかなー」
ともおもったのですが、ありませんでした。おそらく専門業者等では取り扱っているかもしれませんが、個人に売ってくれることはないため
「大学の時のツテでどうにかならないかな…」(←化学系の分野専攻でした)
なんて、くだらない考えにも及びましたが、まず、前提として化学用品になるし、個人での原料の取り扱いは危険だと思い直して調べると家庭用に使用できるような状態で販売している商品がありました。
下記に紹介しておきます。
今なら加湿器プレゼント!空間除菌なら除菌水ジーア
定期購入で加湿器がついてきます。
・4週間ごとに9.6Lの除菌水(有効塩素濃度60ppmの次亜塩素酸水)が送られてきて
・月額3,900円(税別)~
となっています。
定期購入ではありますが、この新型コロナウイルスは長期戦になることが予想されるため、今後継続的に必要になるものだと思いました。また、先ほど保存に関する注意点にあったような容器等に関する部分をきちんと網羅してくれているのも安心です。
他の類似のサイト「次亜塩素酸で花粉やコロナウイルス対策!クリクラ 空間除菌・消臭サービス(ZiACO(ジアコ))」では新型コロナウイルスの影響で販売が一時止まっている状況(2020年4月17日現時点)のため、手に入るサイトは認識しておいた方がよいと思います。
私のように自身で原料入手できないかなど、考える人はそうそういないとは思いますが、商品化したものがちゃんとこのように販売してあるのでご安心くださいませ。
次亜塩素酸水の散布のための加湿器の置き場所・注意点
可能な限り広範囲に次亜塩素酸水がいきわたるような場所に置くことが効果的だと思いますが、次亜塩素酸水を使用する場合にはやはり他の不純物と混ぜない、希釈濃度や使用方法について販売元の説明に正しく従う等、ただの水を使用するときよりも十分な注意が必要です。
また、加湿器自体の使用についてですが、加湿器はこまめに洗うようにしましょう。過去、細菌が繁殖した加湿器の使用による死亡事故もおこっています。不衛生な加湿器を使用するなんて除菌・殺菌うんぬんを言う以前の問題となってしまします。気をつけましょう。
まとめ
新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸の有効性と次亜塩素水の効果的な使用方法について説明しました。
いかがでしょうか。自分や家族の身を守れる正しい判断をより多くの方が行ってくださることを願っています。
記載の情報に関してご意見やご指摘、ご感想がある場合にはコメントを頂けると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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